家つぶれますよ…床下工事で迷惑勧誘　県、訪問販売業者に業務停止命令　相談相次ぎ契約額最高は６７２万円

埼玉県は７日、消費者に迷惑な勧誘をしたとして、床下工事などを行う訪問販売業「光安住建」（入間市）と小松拓矢代表について、特定商取引法の規定に基づき、８日から１２カ月間の業務停止命令や業務禁止命令などを行ったと発表した。


　消費生活課によると、同業者は２０１７年度から本年度初めごろにかけて、消費者宅を訪れて「床下収納庫はありますか。無料点検をしています」などと告げ、目的を明らかにせず勧誘。また点検後、消費者が見積もりや契約を依頼していないにもかかわらず書類を作成し始め、「ひび割れています。やらないと家がつぶれますよ」などと不安をあおって契約させていた。勧誘目的の不明示や不備書面交付、迷惑勧誘で違反した。
　県内では今年１１月までに７７件の相談が寄せられ、うち６８人が契約。平均契約額は約１０４万円で、最高額は約６７２万円だった。